Q:アルバイト店員
そもそもジョブ・カードとは何でしょうか?
A:就職活動で会社に出す履歴書は、仕事の経歴や持っている資格、特技などを本人が書き込みます。ところがジョブ・カードは、自分の技能や職業訓練プログラムの受講歴などを、客観的に証明するカードなのです。ハローワークなどのコンサルタントと相談して訓練プログラムを受け、そこで身につけた技能の評価も記載されます。
解説:
ジョブ・カードは、政府が『経済財政改革の基本方針2007(骨太の方針)』で示した成長力底上げ戦略の柱の一つです。少子高齢化で労働力が減っていく中、フリーターや子育てを終えた女性は貴重な労働力ですが、そうした人たちに仕事で必要な技能の向上を支援し、就職しやすくする狙いを持って作られました。3年間で20万人、5年間で40万人の利用を見込まれています。
Q:大学生Y子さん
イギリスのNVQ(全国職業資格)という制度を参考にしたと聞きましたが?
A:イギリスでは、1980年代後半、石油危機などでメーカーの国際競争力が低下、低学歴の若者ほど深刻な就職難に陥りました。そこで若者の就職を助けるために、実際に企業などで技能訓練を受け、その結果を評価する「NVQ」という資格が導入されました。その資格は技能の習熟度に応じ、基本的な知識や技能を示す『レベル1』から、専門性が高い『レベル5』まで5段階にわけています。
解説:
NVQは建設、製造、運輸など11業種を対象にしており、会計、廃棄物管理、列車の運転、環境維持など約600種類の仕事で資格を与えています。2006年6月までに延べ564万人が資格を取り、最近1年間で57万人が取得しています。社員の技能を高める目的で資格制度を活用する企業も多いようです。
なお、日本のジョブ・カード制度は、まずフリーターの人たちが到達できる水準を念頭に、NVQの『レベル1』に相当する技能の習得を支援するもの。メーカーや、ホテル、外食、印刷などのサービス業をはじめ、約30種類の仕事で技能の評価基準を設け、基本的な技能を身につけていることを証明するシステムとなっています。
